阿左美冷蔵の天然氷

長瀞なんて小学校の遠足以来だ。
あの時はライン下りなどイベントがあったが、今回はグルメ小旅行。

彼女との久しぶりのデート。

どこ行く?
問いかけに『長瀞でかき氷が食べたい』と。
???

長瀞でかき氷って、別に近所の甘味処で言いじゃん!

ところがどっこいしょ。
このかき氷、只者ではありませんでした。
とりあえず、お店のピーアールを、ここに全文掲載しよう。

Cimg0695 『平安の美味を伝承』
秩父の厳冬が生み出す天然水。
麓の伏流水を数ヶ月かけじっくりと育てあげた甘くやわらかな味は
日本書紀“枕草子”に歌われた氷菓子の美味を現代に伝える貴重な品です。
明治創業以来の純粋製法を守り続ける日本唯一阿左美冷蔵の天然氷を
ぜひご賞味下さい。
大自然からの味のメッセージを感じていただけたら幸いです。

明治24年創業、貫禄の業と味。

実際に見て食べて感じない事には分からないだろう。
しかし、これだけは断言出来る。

これが本物の氷。

通常かき氷は、かいたままだと密度が低い。
そのため、途中で上から押しつぶし、さらにかいた氷を上乗せする。
そうしないと、シロップを掛けたとたん潰れてしまうから。

だが、ここの氷はかいたまんま。
たっぷりのシロップをまんべんなく掛けても、潰れもしなきゃ崩れない。
これが天然氷の実力ってもんだ。

せっかくなんで味と雰囲気を堪能してきた一部だけでも紹介しよう。
Cimg0676 Cimg0679 ここでの人気メニューは、何と言ってもこの二つ。
茶色の方は「黒みつ」
緑のキッコロ色の方は「抹茶あずき」
Cimg0683どちらも甲乙付けがたいが、黒みつは途中から飽きる。
対して抹茶は真ん中に小豆が鎮座し、二度美味しい。

でも、黒みつには奥の手が・・・。
なんと練乳を掛けて食べると、これまた美味。

太陽の熱が降り注ぐ中、ノストラジックな空間で時を忘れて食べるかき氷。
これを『至福の刻』と言わずして幸せは語れない。

Cimg0694 氷ですから、夏の暑い盛りのウチに行ってみては。
『阿左美冷蔵金崎本店』
秩父郡皆野町大字27の1
TEL0498-62-1119

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鰻対決

夏はやっぱり夏バテ対策。
そんな訳で、今回のテーマは『鰻』だ。

全国的に、鰻で連想する街と言えば浜松。
これは揺るぎない事実ですし、否定もしません。

しかし、密かに美味い店が埼玉にあるんです。

元々、海に面することのない県なので、魚と言えば川魚。
もしくは川で生息する時期もある魚。
鰻は、生涯のほとんどを海で過ごすが、川での生活もある。

だからこそ、埼玉にはそれなりの店がある。

今日ここで紹介する街はふたつ。

ご存じ『小江戸、川越』。
そして埼玉の鰻と言えば『浦和』現さいたま市。

この二つの街は独自の進化を遂げている。

さすが地名に川という字が入るくらい、川魚料理店の多い川越。
そんな中でも有名店と言えば『いちのや』『ぽんぽこ亭』など。

宿場町として栄えた、この街ならではのノウハウもあるのだろうが
僕のような、よそ者には少々味付けが濃い。

対する浦和は中仙道を有する宿場町。
発展する過程は同一と見て良い。
だが、こちらの鰻は上品だ。
特に『満寿屋』『山崎屋』は格別。

鰻の質も高く、時に天然物を食べられる事もある。
もちろんお値段は張りますのでご注意を・・・。
また、天然ものに近づける努力をして育てた養殖鰻もあり
これはお手頃+αで食べられる。

どちらの街も川魚店としては一級品を扱っている。
あとは、好みの問題。

今回、僕のジャッジは浦和に軍配を上げるが、この記事を読んだ方で
意見のある方、食べ比べてみた方、どしどしコメントください。

美味しい川魚と酒。
至福の瞬間です。

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『ラーメンの父』その遺伝子を受け継ぐ者たち

東池袋大勝軒が店を閉めて、早3ヶ月。
一度味わった豊かな味わいは、そう易々と忘れる事は出来ない。

しかし、店がない以上いくら欲してみても始まらない。

それでも幸いなのは、大将「山岸一雄」の残した多くの弟子。
100人弱と言われる大勝軒流伝承者たちは方々へ散らばった。
その中には当然、自分の店を持つ者が現れる。

そして、大勝軒流は二つの方向に分かれた。

ある者は、大勝軒の暖簾とその味を守った。
ある者は、修行の成果をベースに自らの味を追求した。

関東圏で『大勝軒』の暖簾を掲げる店は数十店。
この中で評判がいいのは、船橋と南池袋と川越。

ただ、自分の下で味わってない店も多いので、評価は口コミを信じて。

その口コミでは、船橋が最も優れた大勝軒としてあげられている。
そんなに美味いのであれば、近いうちに食して来ようと思う。

大勝軒をベースに独自の方向性を追求している店で、それこそ元気な店は
大崎の『六厘舎』を一番に上げたい。

ここは麺の太さが半端じゃない。
まさに、うどんのような太さとコシ。
そしてつけ汁はほとんど酢が入っていない。
代わりに海苔の上に載せられた「魚粉」が絶妙な味を奏でる。
これが、ちぢれ太麺とハモる。
海苔から少しずつ溢れる魚粉が、味わいを深くする。
最後まで飽きない新鮮な味。
目の離せない店だ。

NEW大勝軒と、大勝軒系。
どちらも本物に勝るとも劣らない。

確かに『東池袋大勝軒』は閉店したが、その魂は今も生き続けている。
ラーメンの父『山岸一雄』と共に・・・。
そして、その遺伝子を受け継いだ者たちと共に・・・。

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ラーメンの父と呼ばれた男~東池袋大勝軒~

平成19年3月20日。
1つの時代を築き上げたラーメン屋が店を閉めた。

ラーメン好きなら、その名を知らぬはずはない。

 『東池袋大勝軒』

ここに“ラーメンの父”と言われた男がいた。
元祖つけめんの店。
どこよりも盛りの多い店。
行列の出来る店。

人気店の名を欲しいままに、惜しまれての閉店。
東池袋再開発のために、移転を余儀なくされたが
高齢と体調を考慮しての、事実上の引退のようだ。

しかしファンとしては悲しいニュースだ。
この店の閉店はラーメン業界だけでなく、世論が嘆き悲しんだ。
いちラーメン店の閉店をヘリで取材など前代未聞。
最後のラーメンを食べようと、前日から並んでいる客もいた。

これだけ惜しまれたラーメンが二度と食べられない。
そう思うと切なく寂しい。

だが、この店を巣立った若人たちは全国に100人弱いる。
もちろん、暖簾分けして自分の店を持つ者もいる。
ここがラーメンの父と言われる由縁。
店主“山岸”の教えを胸に、今日も大勝軒を受け継ぐ者たち。
あの“もりそば”の味を守る若き弟子たち。

でも、もう一度食べたい。
昭和の味を伝える、あの一杯。
太く腰のある麺。
ちょっぴり酢の効いたスープ。
絶妙のバランスで絡まる麺とスープ。

山岸曰く、ラーメンは生き物なのだそうだ。
麺もスープも同じ様に作っても、昨日とはまるで違う出来ばい。
まるで人生の縮図だ。

彼は人生を作っていたのかも知れない・・・。

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