96時間

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製作:2008年フランス
ピエール・モレル監督作品

脚本:リュック・ベッソン、ロバート・マーク・ケイメン
音楽:ナサニエル・メカリー
主演:リーアム・ニーソン

★★★☆☆

元CIA工作員が、誘拐された娘を96時間以内に奪還する。

コンセプトははっきりしている。
あとはシナリオだが・・・

実にシンプル、そしてスピーディ。

全体の1/4程度の時間を割いて、設定や登場人物の関係をさりげなく説明。
その後、娘が誘拐されてから奪還までを『手に汗握る』緊張感で伝える。

このお父さん。
元CIAですから只者じゃないですよsweat01

自分の持ってる全ての力を駆使して、犯人を追跡する様。
限られた時間の中で、真相に迫る緊迫感。

犯人に繋がる“”を巧みに探し、また次の“”にたどり着く。

この辺が、作品の見せ場。
そして、巧みな技術はまさに絶妙だ。

93分と短い作品ではあるが、それを感じないほど濃厚。

久しぶりにスカッとしたgood

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G.I.ジョー

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製作:2009年アメリカ
スティーヴン・ソマーズ監督作品
出演:チャニング・テイタム、マーロン・ウェイアンズ

★★☆☆☆

G.I.ジョーと言えばコンバット。

そして着せ替え人形のバービーちゃんに対抗して
男の子向けに作られた玩具の愛称。

今作はそういう背景で観に行きました。

あの『G.I.ジョー』が近未来でどう描かれているのか?

実際には謎の特殊部隊のコードネームとして使用されており
その片鱗の断片もない。

別に“コブラ”でも“ドラゴン”でも何でも良かったわけ。

ありふれたストーリーにお決まりの展開。
CGは今風だけど目新しさはない。

何これ?

期待してた子供の頃の憧れを、完膚なきまでに吹き飛ばされ
途中で席を立ちたいくらいの憤りを感じた。

近未来の兵器はすごい。
現在の兵器など全く歯がたたない。
そんな描写は良かったから、タイトル変えて再上演したら如何ですsmile

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サマーウォーズ

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2009年 日本製作
細田 守監督作品
主な声優:神木隆之介、桜庭ななみ、谷村三月、富司純子

★★★★☆

ネットワーク上の世界的危機に、戦国武将の末裔の大家族が戦いを挑む。

この物語はふたつの異なるコンセプトが融合する。
ひとつは、近未来のハイテクを駆使した仮想空間。
もうひとつは、先祖をも巻き込んだ昔ながらの大家族。

これが違和感なく融合するから素晴らしい。

この世界での仮想空間は『OZ』と呼ばれる。
今で言う『セカンドライフ』みたいなもの。
それに『mixi』のSNS的要素を加え、現実の生活に直結した感じの空間。

だから繋がっている全世界の人とコミュニケーションが取れるし
宅配便も頼めれば、公共料金も支払える。

この世界が人工知能によるサイバーテロの被害にさらされる。

何億ものアカウントが奪われ、それが更なる被害を生む。

この作品のもうひとつのテーマは個人情報だ。
きっと、今を生きるほとんどの人が、自分の情報など漏れた所で大した影響はない。
そう思っている事だろう。
だが、情報の漏洩は思っている以上に深刻だ。

鳴らされた警笛にいち早く気がつくのが、長野県上田市に住む戦国大名の末裔
約30名の親戚一堂で構成される『陣内家』だ。

この大家族。
各々が特殊技能を持つ。

これに何の因果か巻き込まれる、高2の草食系男子にして天才数学少年。

“ポストジプリ”と呼ばれる細田ワールド。
最近のジプリは詰まらないと感じる輩も、きっと納得の作品。
むしろ“ジプリ”はすでに超えたと感じる存在感のある作品。

笑いあり感動あり、この世界感を大いに満喫してほしい。

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ナイトミュージアム

326503view0012006年アメリカ 上映時間:108分
ショーン・レヴィ監督作品
原作:ミラン・トレンク
音楽:アラン・シルヴェストリ
主演:ベン・スティラー

真夜中の博物館。
警備員が体験する摩訶不思議な現象。

この作品は、新旧さまざまな映画の影響を受けている気がする。

博物館の展示物が、夜な夜な動き出し・・・ハチャメチャな発想だが
どこか『ジュマンジ』的で面白い。
ティラノサウルスの骸骨が躍動的に飛び跳ねる。
ライオンは狩りを、ゾウは水浴びをする。
ローマの重層歩兵とカウボーイが熾烈な領土争い。

こんな状態をどうやって警備するのか?

初日は散々な目にあうが、気を取り直して試行錯誤。
わなや仕掛けを巧みに使い、なかなかな警備振り。
この辺は『ホームアローン』を髣髴させる。

シナリオ的には駄目なパパが奮闘して、万事を見事に解決する。
そんな、どこにでもあるストーリーなのだが、魅せる技術・・
特にリズムが心地よい。実に『大逆転』っぽい。

そしてそして、この作品の発端は「別れた女房に息子を取られる」
そんな駄目パパが、息子に見直される・・そんなお話だ。
もうお分かりですね?そう『クレイマークレイマー』です。

最後はみんなで踊りまくり。
ベタベタなハッピーエンドを飾るのは“トラボルタ”も真っ青。
もちろん『サタデーナイトフィーバー』です^^

少々強引だったとも思いますが、表現に依存はありません。
こういうコメディもあり。

自己採点★★☆☆☆

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ライラの冒険~黄金の羅針盤~

2007年アメリカ
クリス・ワイツ監督作品

327081view003 原作:フィリップ・ブルマン
音楽:アレクサンドル・デプラ
主演:ダコタ・ブルー・リチャーズ(ライラ・ベラクア)
助演:ニコール・キッドマン(コールター夫人)

この世界観は何だろう?
我々の住んでる世界と、似ているが少し違う。
大きく違うのは守護精霊『ダイモン』の存在。
いつも行動を共にし、一心同体の動物。
人により『ダイモン』の姿は違う。
ある者は猫。
ある者はねずみ。
ある者は・・・。
その人物の影なる心の投影・・とでも言うべきか。
ある意味、全ての人がペットを連れているようにも見える。
とにかく不思議な世界だ。

そんな不思議な世界で起こる怪事件。
なぜか子供だけがさらわれる。
いったい誰が何のために?

さらわれた子供を捜すため、ライラは旅立った。

子供向けのファンタジーアドベンチャーとしては、まずまずの作品だ。
設定と進行、起承転結は滑らか。
あっという間に、そのワールドへ飲み込まれていく。

旅の途中でライラが手にする『黄金の羅針盤』。
この必須アイテムが、ライラの旅を容易にする。
そして仲間として加わるメンバーは豪華。
同じような作風・展開を持つ『ロード・オブ・ザ・リング』は大人向け。
そんな意味で『ライラの冒険』は親子鑑賞をお奨めしたい。

珍しく悪役を演じる「ニコール・キッドマン」。
世のお父様方には、この妖艶な貴婦人を堪能していただきたい。
こんな女性になら騙されてもいい・・むしろ騙されたい。
父親100人に聞いたなら、限りなく100%に近い確立で
大きくうなずく事だろう。

327081view005_2 327081view002_2 息子はダコタ。
父はニコール。
そんな楽しみ方もあり^^

自己評価★★★☆☆

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ジャンパー

329400view003 2007年アメリカ
ダグ・リーマン監督作品

原作:スティーヴン・グールド
音楽:ジョン・パウエル

主演:ヘイデン・クリステンセン

世界中のどこへでもテレポートできる『ジャンパー』と
彼(彼ら)の抹殺を使命とする謎の組織との攻防。

実際こんな能力があったら、自分ならどう使うだろう?

アメコミのような正義のスーパーヒーローか。
ルパン三世のような大泥棒か。

きっとロクな事には使うまい(^^;

この主人公も、まさに宝の持ち腐れ。
これだけの能力を私利私欲にしか使っていない。
ある意味、共感を覚えたし潔い。

だが、作品として違和感がある。
こんな奴が本当にいたら最悪だ。
盗んだ金で豪邸住まい。
盗まれた銀行は?資産家は?
まさに身勝手極まりない。

自分の能力のせいで、家族や彼女も巻き添えになる。

本来この手の作品は、追っ手を返り討ちにしてハッピーエンド。
だが、そんな結末は許せないと思った。

でも、やっぱり物語の方向性はそこへ。
そうでないと収拾がつかないから仕方ない。
自分に言い聞かせてみたものの、かなりの不完全燃焼。

迫力のある映像と、東京での撮影シーンは楽しめたが・・・。
それだけのために劇場へ足を運ぶのはどうだろう?

自己評価★★☆☆☆

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ダ・ヴィンチ・コード

2006年アメリカ
ロン・ハワード監督作品
上映時間:150分
製作総指揮:トッド・ハロウェル、ダン・ブラウン 
原作:ダン・ブラウン 
脚本:アキヴァ・ゴールズマン 
音楽:ハンス・ジマー 
出演:トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ

322729view001 五段階評価★★☆☆☆

本来ならば、原作を読んでから見るべきだったのかも知れない。
文庫本で全3冊の長編ミステリー。

これを150分で仕上げたロン監督の手腕。

レオナルド・ダ・ヴィンチの名画に秘められた謎。
テンプル騎士団の末裔。
聖杯にまつわる秘密。

ひとつひとつ解き明かされていく謎。

手に汗握るストーリー展開だが、説明時間が短く意味不明のまま物語は佳境へ。
実際、活字を読んで始めて知った謎も多く、描写の弱さを痛感した。

物語の長さを考えたら、二部作くらいがちょうど良かったかも・・・。

322729view006 圧巻は『ルーブル美術館』内で行われた撮影でしょう。
歴史的価値のある美術品の数々。
見逃せません!

この作品を観て興味を持った事。
①テンプル騎士団
②聖杯伝説
③レオナルド・ダ・ヴィンチ

こういうものを真剣に調べている方って尊敬します。
今以上に面白い情報があるなら教えて欲しい。

自分で調べろって?
それは無理・・・。

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007/カジノ・ロワイヤル

2006年アメリカ/イギリス
マーティン・キャンベル監督作品
上映時間:144分 
製作総指揮:アンソニー・ウェイ、カラム・マクドゥガル 
原作:イアン・フレミング 
脚本:ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド、ポール・ハギス 
音楽:デヴィッド・アーノルド 
出演:ダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーン

325032view013 自己採点★★★☆☆

英国諜報部の敏腕スパイ、ジェームズ・ボンド。
その活躍を描くシリーズ第21弾。

今作は、ボンドが殺しのライセンスを持つ前。
つまり“007”となる前の物語を描いている。

6代目ボンドに『ミュンヘン』のダニエル・クレイグ。
ヒロインのボンドガールに『ルパン』のエヴァ・グリーン。

豪華カジノを舞台に、スリル満点の駆け引きが繰り広げられる。

スパイの頂点を目指す者が、あらゆる手段を講じて任務を全うする様。
どんな汚い手も使い、死力の限りを尽くす。

圧巻はカジノでのポーカー対決。
高額の掛け金に一歩も譲らない心理戦。

ここで勝つことが、後の成り行きを左右する。

325032view006 007を観て、いつも思うのが「女」の怖さ。
騙し騙されてイーブンで終わればいいが。
大抵は騙されてジ・エンド。
やっぱり女は怖い・・・。

それでもボンドの評価は高い。
①かっこいい
②勇敢
③セクシー
抱かれたい男ナンバー1じゃね~か、このヤロー!

今作のすごさはエンディング。
「そう来たか・・・」往年のファンにはたまらない演出だ。

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マリー・アントワネット

2006年アメリカ
ソフィア・コッポラ監督作品
上映時間:123分 
主演:キルステン・ダンスト

自己採点★★★☆☆

Photo_14 マリー・アントワネット。
歴史的に彼女を知らない人は、あまりいないだろう。
フランス国王ルイ16世に嫁ぎ、贅沢の限りを尽くしたあげく
国民のクーデター(フランス革命)によって吊し上げられた女性。

今作は、そんな彼女の生い立ちから死するまでを淡々と描いている。彼女が生きた時代は、フランスが最も血生臭い時代の1つ。
それはそれは描写もえげつないだろうと思っていた。
ところがコッポラ監督は、そんな表現を一切しない。

では、どうやって表現したのか?

昔から残酷な場面や、映倫的にも描写しづらい部分は、各監督趣向を凝らしている。
最近はリアリティが求められ過ぎて、人の死さえも映像化する時代だ。
だから趣向を凝らした表現方法が、影を潜める結果となった。

なのに、ソフィア・コッポラはやってくれた。
325318view011残酷なシーンは、その周りの表情や雰囲気で十二分につかみ取れる。ある意味、見せられた残酷シーンより強烈だった。

淡々と表現される映像の中に、さすがは女性監督。
甘さ・優しさ・思いやり、嘆き・悲しみ・苦しみなどが入り交じる。
まさに絶妙な表情・間・雰囲気だ。

しかし。
作品の内容となると、少々美化し過ぎじゃなかろうか、と思えてしまう。
確かにルイ16世は、何も知らないおぼっちゃまでボンクラ王である。
まだ幼かったマリーが嫁ぐには、気の毒と言わざるを得ない部分もある。
それでも、ギャンブラーで浪費家なのは否めない。
しかも、国費にまで手を出せばなおのこと。

もう少し、歴史に忠実な描写をして欲しかった。
そんな風に思う作品でした。

けど、キルステン・ダンストが可愛かったから許しちゃう!

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憑神(つきがみ)

2007年 降旗康男監督作品
上映時間:107分
原作:浅田次郎
脚本:降旗康男、小久保利己、土屋保文 
音楽:めいなCo. 
出演:妻夫木聡、森迫永依、赤井英和、西田敏行

自己採点★★★★☆

326724view001 時は江戸時代末期。
うだつの上がらない下級武士が、神頼みの末に観たもの。

テーマは至って単純だ。
問題はその描き方。

八百万の神。

日本人は昔から、あらゆるものに神は宿ると信じていた。
七福神のような歓迎される神もいれば、もののけ、災い、
人に煙たがられる神もいる。

ギリシャ神話に通ずるところもあり、何だか面白い。

物語は、不器用だけれども誠実な下級武士と、彼に取り憑く神々との間で構成される。
神頼みなど興味のなかった男が、それによって落ちる奈落。

しかし、ただ取り憑かれて騒いでいたのでは、単なるコメディ。
これを見事な脚本で、重みのある作品に仕立てた技量は唸るばかり。

神々との間で繰り広げられるドラマから産まれたものは、まさに武士の本懐。
幕末の激動の時代で、生き様を決めかね必至に生き、もがく武士。
その中で見つける、生き様・死に様、武士としての誇り・悟り。

この作品は、まさに武士道そのものだ。

それでも、やっぱりコメディ仕立て。
随所に散りばめられたシュールな笑い。
人の不幸って蜜の味なんです。

この作品に登場する『三巡神社』。
そばにあったら気をつけましょう。
その名の通り、三人の神様が手を代え品を代え・・・。

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